私の娘は、現在公立の保育所で保育士として働いています。
娘は、4年生の大学を卒業しています。
保育士になりたくて進学をするときに、4年生大学か短大かそれとも専門学校にするのか悩みます。
娘の場合は、高校の担任の勧めや将来のことを考えて4年生大学に進学しました。
保育士になるためには、いろいろな選択があります。
高校から進学をするときに、経済的理由で短大を選択する場合もあるでしょうが私は、娘が4年生大学に進学してよかったと思っています。
娘自身も保育士になるのなら4年生大学に行ったほうがいいと言っています。
2年の短大や専門学校でも保育士になることができますが、将来のことも考えて4年生大学をおすすめします。
その理由は、たくさんあるのです。
賃金が違う
まず、保育園などにもよりますが初任給や昇給が4年生大学卒のほうがいいこです。
娘は公務員ですが、同期に短大の保育士もいますが初任給が違います。
これは、どの職種でもだいたいそうなのですが4年生大学卒は初任給がいいのです。
公務員になれる確率が高くなる
娘は大学2年生のときに、公務員の保育士を目指すことを決めました。
保育士の仕事は、とても重労働です。離職率もとても高いです。
公務員の保育士になると、休みが必ず取ることができます。
保育士は重労働なため、結婚をして子供が授かったときに退職をするパターンが多いのですが、公務員だと産休、育休がとりやすいです。
そのうえ、時間を短くして働くこともできる制度や休みやすい制度が整っています。
公務員の保育士もかなりの重労働なのですが、保育士として長く働いていきたいのでしたら公務員がいいと思います。
ただ、私の住んでいる町には公立の保育園はないので娘は県外の公務員となりました。
公立の保育所がない地方自治体もあるとは思います。公務員試験も、地方自治体によってさまざまです。
短大でも合格する自治体もありますが、4年生大学卒のほうが断然合格率は高くなります。
保育の質が違ってくる
4年生大学では質の高い保育が目指せます。2年の違いはとても大きいのです。
保育士になると子供の保育以外に、担任になると保護者向けのお便りを作ったりします。保護者とのやりとりの手帳も書きます。
子供に関する書類なども作成したりと、保育以外の仕事がとても多いのです。
2年だと保育士の資格をとるためのカリキュラムをギュっと詰めるようになります。
実習なども4年生大学だと実習前の準備、実習後のサポートもしっかりしてくれていました。
それに4年だとレポート提出や卒論など多くのことを経験します。
娘の行った大学では、4年の最後まで授業がびっしりありました。
卒論も3年生のときから、準備をすすめ内容の濃いものでした。
4年だからと言ってゆったりした感じではなかったのです。
もちろん短大卒の保育士でも、質の高い保育をされる方はいます。
でも、学校を卒業後は経験も少なくいろんなことが大変です。
娘は公立の保育所で働いていますが、4年間で習ったことがとても役に立っていると言っています。
幼稚園教諭一種の免許が取得できる
4年生大学のほとんどは、保育士と同時に幼稚園教諭一種を取得することができます。
現在、国は幼保を一緒にしようとする動きがあります。
認定こども園なども増えてきており、この認定こども園で働く場合は、保育士と幼稚園教諭の二つの資格が必要となってくるのです。
短大でも幼稚園教諭は取得できますが、幼稚園教諭二種の資格となります。
この一種と二種との違いは、仕事の内容は変わりないのですが、初任給や昇給などが違ってくるようです。
それに、二種だと主任までしかなれませんが一種だとそれ以上の役職になれることが多いのです。
短大卒業後、二種を取得して5年以上働いて養成機関で所定の単位を取れば一種を取得することはできますが、働きながら取得することは大変です。
わが町の保育士の現状
私の住んでいる市では、保育士不足が深刻なため、2年間の奨学金を支給して5年間市内の保育園で働けば返済をしなくてよいというものがあります。
この制度を利用して短大に進学する者もいます。
ただ、私の住んでいる市の普通科の高校では、4年生大学を受けるように指導されています。
それは、上記のような理由でその子の将来のことを考えて4年生大学をすすめるのです。生涯賃金も違ってきます。
田舎だと4年生大学卒の保育士は歓迎されない
答えは簡単です。短大卒だと賃金が少なくてすむからです。
娘の大学では、2年生の時点で娘に地元就職はやめたほうがいいと言われました。
実際、ほとんどの保育士が短大卒です。
4年生大学卒の子は、地元就職をしないのです。
長く続けてほしい
保育士になりたい気持ちが強いのなら、ぜひ4年生大学に進学をおすすめします。
保育士の仕事は、ほんとうに大変です。
娘の話を聞くかぎりでは、私たちが思っている以上に仕事の量も多いのです。
それに誰にでもできる仕事ではないのです。
それにこと幼児期に良い保育士に出会うことはとっても大切なことなのです。
国は、保育士不足で簡単に人数を増やそうとしていますがもっと現場の声を聴いてほしいものです。